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👀近年の人口動態に関して振りかえろう👀
今日は近年の人口動態に関してのコラムです。
近年の日本において1年間の出生数と死亡数ではどっちが多いかご存知ですか?
以下人口動態はH30年度厚生労働省より抜粋しております。
- 人口が減少していく日本●
近年日本の人口は連続12年間、出生数より死亡数が多いため出生数が減少しています。平成30年の出生数は91万8397人、死亡数は136万2482人です。自然増限数(出生数と死亡数の差)は44万4085人です。これらの自然増限数が今後も減少していくと、社会保障制度や経済状況に大きな影響を与えることが考えられ、日本においてとても大きな問題となっています。
- 超高齢出産は増加している●
出生数は91万8397人で、前年比は2万7668人減少。出生率(人口千対)は7.4、前年の7.6 より低下しています。 平成30 年の合計特殊出生率は1.42 で、前年の1.43 より低下しています。
出生数を母の年齢(5歳階級)別にみると、45歳以上てのみ前年より増加していますが、44歳以下の各階級では前年より減少しています。
これらのことから超高齢産婦が増えているということがいえます。45歳超えの超高齢出産は母体合併症のリスクが著明に高くなり、カイザー率が上がります。妊娠経験の有無によってなどで影響も異なりますが注意深い母子管理が必要になってきます。
- 高齢出産は依然として多い●
第1子出生時の母の平均年齢は上昇傾向です。平成27 年以降から連続して30.7歳となっています(表3)。
表3 第1子出生時の母の平均年齢の年次推移
S50年 |
60年 |
H7年 |
17 |
27 |
28 |
29 |
30 |
|
平均年齢(歳) |
25.7 |
26.7 |
27.5 |
29.1 |
30.7 |
30.7 |
30.7 |
30.7 |
高齢初産が増えていること、およそ20年の間に4歳も平均年齢が上がっていることがわかります。
- 死産数は低下している●
死産数は1万9608胎で、前年の2万358胎より750胎減少し、死産率(出産(出生+死産) 千対)は20.9で、前年の21.1より低下しています。死産率のうち、自然死産率は9.9で前年の10.1 より低下しており、人工死産率は11.0で前年と同率です。
- 婚姻数とともに離婚率も減少傾向晩婚化が影響か●
婚姻件数は58万6438組で、前年の60万6866組より2万428組減少しています。
平均初婚年齢は31.1歳、妻29.4歳で、夫妻ともに前年と同年齢となっています。
離婚件数は20万8333組で、前年の21 万2262組より3929組減少していますが、離婚率も依然として高いといえます。
助産師は家族関係や出生など密に家族と関わることも多いので、パーソナルなケアを提供する上でも近年の日本の動向のを知る必要があると感じています。
2019年の出生数は90万人を下回るという新聞記事も出ており、今後もアンテナをはりながら経過を追っていこうと思います。