子宮口が開かない時の対応
<<助産学の基本を振り返ろう>>
🤔ちくわのような展退の進んでいない子宮頚管にはグリグリ刺激するのが有効か?🤔
おはようございます☀️
今日は助産師さんにとって頻繁に使われているであろうBishop scoreに関してのコラムです。
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今日の問題
Q: ビショップスコアにおいて、子宮頚管熟化しているといえるのは何点から?
A: ビショップスコア6〜7点以上とする。
ビショップスコアは内診にて
・子宮頚管開大度
・頚管展退度
・頚管の位置
・頚管の硬さ
・児頭の位置
これらを0〜3点で評価し、13点満点中6~7点以上で熟化している状態であると評価されます。
とある文献によると、ビショップスコア8点以上の場合の分娩誘発は自然分娩と同等の有効性があるとされていて、
カナダのSOGCのガイドラインではビショップスコア6点以下の場合はまず、子宮頚管熟化を促す処置をする必要があるとしています。
もし、6点の状態からinductionをした場合、帝王切開率が優位に高くなってしまうため、注意が必要です。
皆さんは子宮頚管が熟化していない場合、どのような処置をしますか?
一般的にはメトロイリンレル(通称はメトロですね)やダイラパン等がよく使われていますね。
でも実は厳密に言うと、これらの処置はエビデンスは確立しておらず、現在エビデンスが確立してるのはPGE2の膣錠とされています。
しかし、日本ではPGE2の膣錠を使って子宮頚管熟化を促すことはまだ認められていないので、メトロやダイラパンで対応している状況です。
私は時には卵膜剥離の選択もしますが、この内診による刺激が患者さんにとっては苦痛に感じる方もいるので、本当に必要かどうか必要性のある時にだけ実施するようにしています。
※卵膜剥離によりケモカインが増加し熟化は促進されます。
でもやはり助産師として患者さんと関わる以上は出来るだけ医療的行為のみの援助ではなく、精神的、肉体的にもリラックスしてお産に臨んでいただけるようにと試行錯誤する毎日です。
熟化が進まない場合の援助として何かおすすめなどあれば是非コメントにて共有させて下さい☺️
では、今日から1週間が始まりますね。ごゆるりと楽しみながら今週も乗り越えましょう✨
Have a nice Monday!今日も良い一日を💓